誰もが名前は聞いたことある「レオン」。名作中の名作でしょう。
この映画でジャン・レノもナタリー・ポートマンも有名になたと言ってもいいでしょう。
今回は名作「レオン」について書いてみたいと思います。
監督はリュック・ベッソン
「レオン」はリュック・ベッソン監督の代表作ですよね。でもフィフス・エレメントの時にもお話ししましたが、「レオン」は「フィフス・エレメント」を作るためにリュック・ベッソン監督が短い期間で製作した映画だったんです。
でも内容は短い期間で作られたと思えないくらい儚い物語になっています。
レオンとマチルダが儚さや美しさなどたくさんの世界を作り出しています。
この映画は物語を通して多くのギャップを表現しています。
①殺し屋と少女
レオンは殺し屋、マチルダは12歳の女の子。この二人の組み合わせからして普通では考えられません。
想像できない組み合わせの二人ですが、マチルダは次第にレオンに引かれて行きます。それも恋心です。
その関係も淡く切なさを作り出すのです。
そして殺し屋として優秀なレオンがマチルダの前ではタジタジになって終始マチルダに主導権を握られてしまいます。
そんな二人を見ていると微笑ましくなってきます。
仕事の時のレオンからは想像できない、お茶目な顔が雰囲気を和ませます。
②麻薬捜査官と殺人
ジャン・レノとナタリー・ポートマン以外に味を出しているのがゲイリー・オールドマンです。
彼は麻薬捜査官なのですが、狂気じみた感じで登場します。最初マフィアのボスの役なのかと勘違いしていました。
それくらい警察官には見えないのです。
捜査のためなら平気で人を殺す。しかも女も子供も関係なく。
捜査官スタンフィールドの怖さが映画に緊張感を作ります。
一見優しそうな彼ですが、一度スイッチが入ってしまうと抑えられない。そこにギャップが存在します。
警察に乗り込んできたマチルダを追い詰めていくスタンフィールドは相手が子供であっても容赦ありません。
彼自身の中にもギャップはありますが、レオンとスタンフィールドという存在もまた相反する存在でした。
③儚さと激しさ
ラストの方になるとレオンとマチルダはスタンフィールドに追い詰められていきます。このシーンの緊張感は凄いです。
3人がそれぞれの世界を作って演じているので迫力あるシーンとなっています。
二人を見つけようとするスタンフィールドの狂気、マチルダを守りたいレオンの強さ、レオンを心配するマチルダの愛情、この3つが交互に映し出されていくラストシーンは圧巻です。
出会ったことによってレオンとマチルダの心情の変化が綺麗に丁寧に描かれているので、映画の世界に吸い込まれてしまいそうになります。
それが「レオン」に込められて世界観です。