「NANA」おさらい
今からもう10年も前の映画になってしまいますが、当時一線を風靡した「NANA」という映画がありました。興行通信社調べによると当時の映画ランキングで初登場で1位を獲得、その後台湾や香港でも大ヒットを起こし、最終的な観客動員数は日本だけでも300万人を超え、社会現象をも起こしたのだとか…。そんなNANAを劇場等で観られた方も皆さんの中には多いのではないでしょうか?今回の記事の中では、そのNANAのすごさや魅力を10年経った今、もう一度再確認していきたいと思います!(笑)
物語の主人公は、中島美嘉演じる「ナナ」と宮崎あおい演じる「奈々」。性格も見た目もまるで正反対な二人が偶然にも出会い、同居生活を始めます。どちらにもそれぞれの目標や夢があり、喜びや悲しみがあり、どちらか一方に重きが置かれるような物語の描かれ方はされていません。本当の意味でダブル主人公を感じさせる作品でした。映画の中でのストーリーには取り立てて派手さはなく、どちらかといえばむしろ日常の1ページとして片付けられてしまいそうな何気ないシーンにスポットが当たっているイメージでしたが、だからこそ共感を呼び起こされるような内容だったのではないかと思います。
豪華キャストと作家
NANAの原作者やキャストもなかなか豪華でしたよね。まず原作者が矢沢あいさん。別の「Paradise kiss」という作品も2011年に映画化されており、北川景子さんと向井理さんが主演をつとめていらっしゃいました。個人的には、矢沢さんの作品の中ではどの登場人物たちも自分の感情を持って動いているイメージが常にありますし、矢沢さん自身、日常の何気ないこともよく観察していてより現実に近い形で漫画に投影しているのがすごいなと思っています。だからこそ彼女の作品を映画化するのは難しかったのではないかと思うのです。日常を映画という非日常的なデバイスで公開することって、下手すれば薄っぺらいコマ回しの印象しか残りませんから。なので監督と脚本の大谷健太郎さんと浅野妙子さん(この人は本当にすごい人!でも今回は尺がないので省略)の活躍には目を見張ります。これからも頑張ってほしいです。キャストは(敬省略)中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平、松山ケンイチ、伊藤由奈…と豪華な面々がそろっているだけでなくそれぞれがそれぞれの役にかなりハマっている印象を受けました。中島美嘉さんと伊藤由奈さん二人の歌声も非常にかっこよくて良かったですね。
楽曲
NANAといえば印象的なのが中島美嘉さんが演じる大崎ナナが力強く歌い上げた「GLAMOROUS SKY」。実はこれ、原作者の矢沢あいさんが作詞、L'Arc~en~Cielのhydeさんがメンバー初の楽曲提供によって作曲・プロデュースされたものだったんです!また、レイラ役で出演していた伊藤由奈さんの「ENDLESS STORY」も今なお愛されるロングランヒット曲となりました。この映画をまだ見たことがない方でも、恐らく一度は聞いたことがある曲だと思うので、これを機に映画の中でも聞いてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?今回は映画「NANA」の1作目の魅力をご紹介させていただきました!この映画が公開されたときの私はまだまだお子様でしたが、大人になった今改めて見直すとこの映画の良さが改めて実感できました(笑)特に中島美嘉のかっこよさには目が離せませんよ!是非もう一度見直してみてくださいね!まだの方ももちろんどうぞ!