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字幕で楽しもう!映画「僕の大事なコレクション」(2005)レビュー

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あらすじ

2008年8月。アメリカ在住のユダヤ系移民の末裔ジョナサンは祖父と関わりのあった女性アウグスチーネを探しにウクライナへと向かった。彼には自分の家族に関するあらゆるものをコレクションするという一風変わった趣味があり、本編の中でも彼が終始いろんなものをジップロックに入れるシーンを目にする。ウクライナでジョナサンは訛りの強い英語を話す“通訳”のアレックスとその盲目(?)の祖父、そして彼の盲導犬のサミー・デイビス・Jr.Jrと出会い、自身のルーツを探る旅に出発する。

キャスト

ジョナサン…イライジャ=ウッド

アレックス…ユージン=ハッツ

みどころ

まずは何よりもこの作品の美しさに引き込まれること間違いなしでしょう。舞台はウクライナの風景が大部分を占めており、ふだんウクライナという地にあまりなじみのない日本人はいやおうなしに引き込まれてしまいますよ!

また役者のチョイスにもかなりセンスを感じました。この作品は原作のEverything Is Illuminatedをもとに作られた映画ですが、配役は非常にオリジナルのイメージに近いものだったように思います。特にアレックス役のユージンは、自身がチェルノブイリ原発事故のために自分の人生の前半部で難民生活を続けるという非常に困難な生活を強いられていましたし、現在ではヒッピー系のアーティストとして活躍している点から見ても本作に登場するアレックスのような、ちょっと悪っぽいイメージを持たせつつ、役者本人がルーツをたどりながらこの映画を作り上げている重要人物の一人、という感じがしました。

最後に、この映画の最大の醍醐味は登場人物たちがちらつかせる「言葉のチョイス」にあると思います。この微妙なニュアンスは吹き替えでも役者さんの良訳で非常に面白いのですが、もし今この記事を読んで少しでも字幕で見てみても良いかな…と思っていただけたら是非後者をおススメしたいところです!多少英語がわかる人なら、アレックスの独特の訛りのある英語を聞いてみるとクスッと来ること間違いなしですし、ただ字幕を読むだけでもそこから訳者さんのセンスが感じられ十分におもしろかったです(笑)

ネタバレになるかもしれませんが、この物語自体はハッピーエンドではありません。

が、非常に後味の良い(少なくとも私にとっては!)作品でした。

まとめ

いかがでしたか?今回は映画「僕の大事なコレクション」の感想を簡単に述べさせていただきました。非常にすっきりとした映画で個人的には今まで見た映画の中でも特に好きなもののうちのひとつです。また、是非この美しいウクライナの景色と作品の世界観にも触れていただきたいです!一度ご鑑賞あれ!

  • B!