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2018.05.18公開『ランペイジ 巨獣大乱闘』短評

© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

遺伝子操作によって巨大化が止まらないゴリラ、オオカミ、ワニが大都市に襲来。しかもほかの生物の特殊能力も多数取り込んでいることもあり、通常兵器では対処のしようがない。

元特殊部隊という異色の経歴を持つ霊長類学者と、女性科学者がこれに立ち向かう。

突然始まった生物の巨大化にはある企業の陰謀が絡んでいた…。

霊長類学者にハリウッドを代表するマネーメイキングスターのドウェイン・ジョンソン、今回は製作総指揮も兼ねている。

共演にナオミ・ハリス、ジェフリー・ディーン・モーガン。

監督は『センター・オブ・ジ・アース2』『カリフォルニア・ダウン』とドウェイン・ジョンソンと組み続けているブラッド・ペイン。

(ストーリー)

衛星軌道上の宇宙ステーション、そこで多くの傷つき、中には命を落として人間も。

実は化学企業が軍事転用を目的にした生物の遺伝子操作実験が行われていたステーションで、実験対象が暴走、モンスターと化してステーション内を所狭しと暴れまわり、研究員に襲い掛かっていた。

結果としてステーションは崩壊、地球に落下、破片がアメリカの各地に振り注ぐ。

全てが終わったかと思われたが、なんと生物を巨大化をさせた物質は拡散してしまい地球上の生物を大型化・凶暴化させる。

その中には、霊長類学者のデイビスと手話で心を通わせていたアルビノのゴリラのジョージも含まれた。自分の変化に怯え不安を訴えるジョージ、ジョージを救い巨大生物を止めるためデイビスは女性科学者のケイトとともに大都市シカゴに向かう。

しかし、そこには軍の専横、秘密組織の暗躍、巨大企業の妨害など多くの障害が待っていた。

そして、巨大生物がシカゴに襲来。街を蹂躙し始める。

俳優生活ももう15年、ハリウッドのちょっとした奇跡ドウェイン・ジョンソン。

『ハムナプトラ2』で本格ハリウッドデビュー、その直後に『スコーピオン・キング』で主演してスマッシュヒットを記録。

それから常に大ヒット作・超大作に顔を出し、ハリウッドを代表するスターとなったドウェイン・ジョンソン。

もう、世界最大のプロレス団体WWE(WWF)でザ・ロックというリングネームを名乗っていたトップレスラーだったことを忘れている人、もっと言えば知らない人もいるのでは?というレベルにまでなってきました。

実は今でも大型イベントのゲスト的にWWEのリングに上がることもあって、絡んできた小悪党キャラのレスラーに必殺技を決めることもあるのですが、数年先までぎっしりとハリウッドのスケジュールが決まっている関係で、下手に怪我をすることもできず、簡単にいなして終わります。WWEは第二のロック=ドウェイン・ジョンソンを作ろうと自社に映画製作部門まで作りましたがまだまだ大作の顔を張れる存在にはなっていません。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『007/スペクター』のデイヴ・ヴァウティスタも頑張ってますが、まだ一人で大作を支えられるほどにはなっていません。20世紀にMrアメプロ(アメリカンプロレス)と称されたハルク・ホーガンもハリウッドの厚い壁は越えられませんでした。ほかのスポーツを見てもロック=ドウェイン・ジョンソンほどハリウッドで成功を収めた人はいません。本人のエンターテイナーとしての資質もありますが、後に続く存在がいまだ登場していないことを考えると実は奇跡的な存在だったりします。

  • B!