2018.05.19公開『仮面ライダーアマゾンズTHE MOVIE最後ノ審判』短評

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【村松健太郎】

仮面ライダーアマゾンズ

劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 ©石森プロ・東映

公式サイト

2016年Amazonプライムビデオから“大人向けのオリジナルの仮面ライダー”をというリクエストが東映に持ち込まれたとき、“何をすべきかは半分決まった”という『仮面ライダーアマゾンズ』。

確かに、Amazonでやらずにどこでやるのか?と言われれば、ほかの場所はない。

2シーズンの配信を経てとうとう映画化にまでこぎつけた。

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ストーリー

大手製薬会社の野座間製薬は、秘密裏に人工生命体アマゾンの研究を行っていたが、2年前に不慮の事故により4000体の実験体が脱走し、人間社会に潜伏してしまった。そして、ひそかに人間を喰らっていた。野座間製薬はひそかに駆除班を組織しアマゾン狩りを行っていた。野座間製薬の役員の息子水澤悠は自身が仮面ライダーアマゾンオメガであったことを知る。一方、かつての野座間の研究員だった鷹山仁は自分がアマゾンの研究に携わっていたことから自ら仮面ライダーアマゾンアルファトなって独自にアマゾン狩りをしていた。

仁とパートナー七羽との間の息子=千翼(ちひろ)と仮面ライダーアマゾンネオを巡る戦いを経て、新たなアマゾン狩り部隊4Cの残るターゲットは悠と仁の二人となっていた。

2年の逃亡の果てに4Cに追い詰められた悠。4Cに帯同していた幼馴染の美月によって助けられたものの二人とも傷を負ってしまった。

そんな二人を助けたのが切子聖園という孤児院。その延長御堂は仮面ライダーアマゾンネオアルファに変身、駆除され切ったはずのアマゾンを一掃して見せた。

かつて野座間の役員だった橘は新たなアマゾン細胞の利用方法を政府に提言していた。

それは新たな食糧としての草食アマゾンの養殖。

切子聖園はその実験場であり、孤児と思われていた少年少女は全員、いずれ食料とされる家畜として育てられたアマゾン達だった。そして草食アマゾンの遺伝子は孤児院の地下に監禁された鷹山仁だった。

真実を知った悠は切子聖園に駆け付け、子供たちを解放する。

ネオアルファ、アルファ、そしてオメガ三人の仮面ライダーアマゾンの最後の闘いが始まった。

仮面ライダーの怪奇性への回帰

今も、平成仮面ライダーシリーズとして続く仮面ライダー。71年から始まり誕生から45年を越えた。仮面ライダー1号の極初期をのぞいてテレビシリーズは常に少年向けの作風をキープし続けていた。

しかし、石ノ森章太郎の原作は怪奇色満点のダークヒーロー譚だった。

ただ、特撮テレビドラマとして成立させるには分かり易く陽性なヒーロー物語とせざるを得なかった。最近の平成シリーズには複雑な設定な部分もあるが、それでも基本線は少年の目線を忘れていない。

そんな中、敢えて少年の目線を捨てて、作られたのが『仮面ライダーアマゾンズ』。

昭和の個性派仮面ライダーアマゾンを主人公に据えながら、他の設定は完全リブート。

リミッターを外したバイオレンス描写を展開した。

映画版でもそこはぶれず、最後まで『仮面ライダーアマゾンズ』は完走した。

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Kentaro-Muramatsu

kentaro-muramatsu

村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年以上となった映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、に携わる一方で、個人でも各種記事の執筆、トークショーなどの活動も、。

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