監督バリー・ウォン?いえ本家ジョン・ウーです。『マンハント』レビュー

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・原題=追捕 ・上映時間=110分 ・制作=2017年 中国

スタッフ

監督=ジョン・ウー

独特のアクションスタイルで一世を風靡した名匠。男たちの挽歌の大ヒットで、アクション映画の歴史を変えました。果たして今作はどうだったのか・・・。

脚本=ニップ・ワンフン / ゴードン・チャン / ジェームズ・ユエン / 江良至 / ク・ゾイラム / マリア・ウォン / ソフィア・イェ

何人いるんだよ・・・。

制作=ゴードン・チャン/チャン・ヒンカイ

撮影=石坂拓郎

編集=ウォン・ホイ / リー・カウ

音楽=岩代太郎

キャスト

ドゥ・チウ=チャン・ハンユー

主人公。陰謀に嵌められ逃亡者になる。

矢村聡=福山雅治

もう一人の主人公。ドゥ・チウを追うが、その容疑に疑問を感じるようになる。

遠波真由美=チー・ウェイ

婚約者の死の原因を追って、ドゥ・チウに近ずく。

レイン=ハ・ジウォン

女殺し屋コンビの一人。ドゥ・チウに惚れる。

ドーン=アンジェルス・ウー

女殺し屋コンビの一人。アンジェルス・ウーはジョン・ウーの娘。

酒井義廣=國村隼

ドゥ・チウの雇い主だった製薬会社社長

酒井宏=池内博之

酒井義廣の息子。次期社長

その他出演者

竹中直人/倉田保昭/桜庭ななみ/斎藤工/田中圭/TAO/矢島健一/トクナガクニハル/ジョーナカムラ

あらすじ・感想

あらすじ

酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香とともに独自の捜査で追っていく。カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。 『マンハント』公式サイトより

感想・ネタバレ

1974年発行の西村寿行の小説『君よ憤怒の河を渉れ』 を高倉健主演で映画化し1979年に中国で公開され大ヒットを記録した『追補』。その原作小説を80年代に一世を風靡した、香港ノワールの金字塔『男たちの挽歌』シリーズで知られるジョン・ウー監督が再映画化したアクション映画。

主演は、『グレートウォール』のチャン・ハンユー、そして福山雅治の2人。予告編を見た時点では、終われる男と追う刑事、2挺拳銃に飛び交う鳩と、ああ『狼・男たちの挽歌 最終章』の興奮が帰ってくるのかと期待したのですが・・・。

まず、全体的に古臭い。短いカットがバンバン切り替わりストーリーもわかりにくい。というか、色々無茶な展開でそんなアホな・・・と思える場面が多々あり。アクションシーンは、今まで見てきたジョン・ウー映画のアクションがテンコ盛りなのですが、逆にやりすぎてパロディ映画にしか見えず。後半、國村隼が経営する製薬会社の実験施設に突入した後は、本当に21世紀の映画なのかと目を疑うような人体実験描写と、一体自分は何を見ているのか?と疑問が頭をよぎりました。この感覚はどこかで感じたと考えてみれば、80年代にいくつも見たバリー・ウォン監督の作品群によく似ている。これは、実はバリー・ウォン監督がジョン・ウー映画のパロディを撮ったのではと心の中で、そんな思いがずっと駆け巡っていました。

でも、最後の主人公2人の別れには、グッとくる所があったので、こういうのはやっぱり上手いなぁと感じました。でも福山が呟く「A Better Tomorrow」というセリフはちょっとあざといんじゃないかなぁと思ってしまいました。

帰ってから、口直しに『男たちの挽歌』を見ましたが、やっぱり最高の映画でした。なんでこんななっちゃったかなぁ。

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