手堅い作品 - 12.22公開『フラットライナーズ』レビュー

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臨死体験・死の向こうにあるものに惹かれてしまった医大生が禁断の実験に手を染める1990年にマイケル・ダグラス製作、ジョエル・シュマッカー監督で製作されたサスペンス映画のリメイク作。ただし世界観を共有している部分もあって続編的な意味合いもある。

90年版では当時注目の若手俳優だったキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンなど、後のトップスターが集結していた。

今回もエレン・ペイジや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のディエゴ・ルナなど若手注目株がメインキャストに名を連ねた。また、キーファー・サザーランドが別キャラながらも出演しているところも見どころ。

監督は『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』(デヴィッド・フィンチャー監督版はこの作品のハリウッドリメイク版)が当時の北欧で記録的なヒットを飛ばしたことで注目を浴びたニールス・アルデン・オプレヴ。映画の成功もあってすぐに活動の場をアメリカに移しテレビ・映画にと活躍中。

〈ストーリー〉

前作の事件から28年後。医学生のコートニーは死の向こうにあるものに強く惹かれ自分の心臓をわざと60秒=一分間停止させ、仲間に蘇生させるという実験をおこなう。しかし、想定通りの60秒ではコートニーは蘇生されず、多くの蘇生措置を駆使して何とか彼女を蘇生させた。死んでいた間の彼女の脳の活動記録を見ると心停止中にも活発に活動していた様子が記録されていた。そして、蘇生後のコートニーは驚異的な記憶力を開花させ医学生の中でも注目を浴びる。

コートニーの実験に立ち会った仲間たちは、実験後に自分の能力を大幅に伸ばしたり、秘めた能力を開花させたりすることができると知ると、我先にと自身も被験者に名乗りを上げる。そればかりか、一人が二分ならもう一人なら三分と競い合うように心臓を停止させる時間を延ばしていく。次々と能力を覚醒していくメンバー、しかしその一方で不気味な幻覚に襲われるようになる。その幻覚のもとになるのは各々が心の奥底に隠し持っていいた後ろめたい過去に起因していた。現実と幻覚が混在していく中でコートニーは死んだ妹の幻影に追いかけられ逃げようとする中で自身のアパートから転落、命を落とす。コートニーの死を受けてメンバーたちは幻覚の各々の原因に向き合わなくてはならなくなる・・・。

感想

オリジナルのコンセプトがあったとはいえ、やはりこの心拍を強制停止させての臨死体験というのはなかなか面白い設定で。30年近くたっても色あせない。さらに2017年に映画化するにあたって医学考証・科学考証を更に詰め、90年版では曖昧だった臨死体験実験を理論的にも実験機器のビジュアル的にもアップデートでされている。

これ一本で独立して楽しめる映画ではあるもののこれをきっかけに90年版を見るのもいいかもしれない。

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村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年以上となった映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、に携わる一方で、個人でも各種記事の執筆、トークショーなどの活動も、。

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