2018.09.28公開『クワイエットプレイス』短評

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© 2018 PARAMOUNT PICTURES.

『ボーダーライン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラントが主演の新感覚ホラー。プライベートでも彼女の夫であるジョン・クランシスキーが劇中でも夫を演じるほか作品の監督・脚本も兼任している。

制作はマイケル・ベイのホラー映画専門制作会社プラチナム・デューンズ。

ストーリー

音に反応する何かによって世界中が蹂躙されていく中で、何とか生き残るアボット家。何かから逃れるためにわずかでも大きな音を立てないこと。

しかし、末っ子はおもちゃの音を立てしまい、何かに襲われる。

末っ子におもちゃをこっそり渡したのは長女のリーガン。リーガンはそのことで自分を責め続けることになる。

一年後、今も音を立てずに暮らし続けるアボット家。父のリーは自己流の無線電波を拡大して世界中にSOSを発信し続ける日々。

妻のエブリンのおなかにはあらたないのちも宿っていた。

産声が外に漏れないように特別なベビーケースを作っていた。

食物を収穫にしに行くリーと長男のマーカス、一方のリーガンは父親とのギクシャクしたままでいた。

リーガンはひっそりと家を抜け出し一年前末の弟が命を落とした場所に向かう。

独り家を守るエブリンは産気づき、必死に陣痛の痛みと戦っていた。彼女の叫び声もまた何かを呼んでしまう恐れがあった。

更に人気のなくなったアボット家に何かが侵入してくる。エブリンは自身の苦しみをこらえながら外部に危機を知らせる。

実は21世紀のホラーマスター?マイケル・ベイ

マイケル・ベイといえば『アルマゲドン』『パールハーバー』から『トランスフォーマー』シリーズなど発表し続けるハリウッドきっての超大作監督。

その一方で、低予算で往年のホラー作品をリメイクするプラチナム・デューンズを設立する。

その第一作はあの『悪魔のいけにえ』のリメイク『テキサス・チェーンソー』。以下、『悪魔の棲む家』『ヒッチャー』そして『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』をリメイクした。新しい解釈を加えた作品の扱い方に賛否はあるものの、成功を収めている。またオリジナル作品の『パージ』はシリーズ化に成功、本作『クワイエットプレイス』も大ヒットを記録。早くも続編がアナウンスされている。21世紀のホラーマスターとしてのマイケル・ベイの動向にも目が離せない。


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村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年以上となった映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、に携わる一方で、個人でも各種記事の執筆、トークショーなどの活動も、。

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