まぶしさで目がつぶれた!!!(笑)「好きになるその瞬間を。告白実行委員会」(2016)「ずっと前から好きでした。告白実行委員会」(2016)

告白実行委員会アイキャッチ

©HoneyWorksMovie

概要

もともとニコニコ動画などで活躍していたユニットHoneyWorksのPV映像をもとに映画化されたもの。上記二作品は高校生活を舞台にした、登場人物たちの輝く青春の姿を中心に描いている。

感想

単刀直入に言うと、タイトルにもあるようにまぶしさで目がつぶれました(笑)。登場人物たちの繰り広げる高校生活。恋愛や友情などについて、一番深く知る時期を舞台にこの作品は展開されます。子どもから大人に、皆が成長していく時期でもあるのがこの「高校生」という時期。大人になった今となっては、高校時代の思い出がたとえどんなにささいなことであってもあの時代のものは全て輝いていたように思い出されますよね?この作品の中でももちろん、一番スポットが当たっているのはそうしたいわゆる「美しい部分」なのですが、私にとってはそこよりももっと惹かれた場面がありました。それが日の当たらない「影の部分」。

普通、どうしても人は一番幸せだった時期について何かを思い描くときに、自分の幸せや楽しかった思い出ばかりを羅列してしまうものだと思いますが、と同時に誰かを傷つけ、何かを犠牲にしたのかもしれないということにいったいどれだけの人が自覚できているのでしょうか。

例えば分かりやすい例を挙げるなら、恋愛。ライバルがいたとしても、好意を持った相手に選ばれなかったもう一人は敗者になりますよね。でも人はこうした悲しい場面のことを細部まで描写することはありませんし、相手が選ばれなかったのには、観客や読み手が納得するような理由が掲げられていることすらあります(例えばもう一人の女の子の性格がとても悪かった、とか)。あるいはライバルに新たに違う好きな人ができて、その人も幸せになることができる、というハッピーエンドのパターンもあるでしょう。ですが私は果たしてこれらは本当のハッピーエンドといっても良いものなのかとずっと思っていました。だって初めに好きになった人とはやはり幸せになれないのですから。上記二作品はそうした光だけでなく、影、つまり悩み、苦しむ子どもたちの姿も浮き彫りにしており、こここそが私が魅力を覚えたところでもあります。

「子どもが大人になる」ということは楽しいことや幸せの味を覚えることだけでは成しえないものです。ですが私たち大人はなぜかそれをいつの間にか忘れてしまっている。私自身、この作品を観た時にそれを思い出させられたことですし、そうした苦い思い出も踏まえて青春だったのだと改めて感じさせられました。

まとめ

いかがでしたか?今回は大人が見たらある意味泣きたくなるきらきら青春映画をご紹介いたしました(笑)皮肉などではなく、実際にかなりきらきらしていましたし、やまもとの目から見てもよくここまで登場人物たちを動かせたなというのが第一印象でした。何というか、キャラクターがこんなに自由に動く作品ってそうそうないよなと思ってしまったのも事実です。忘れてしまった青春を思い出しに一度、観てみると良い息抜きになると思いますよ!(笑)

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山本昴

やまもとです。大学生です。基本プラス志向なので悪いことは言いません。 自分を表す一言は「経験のコレクター」です。

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