『ウィンド・リバー』短評 2018.07.24公開

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評価【村松健太郎】

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概要

昨年のカンヌ映画祭ある視点部門で監督賞を受賞した注目作。

全米4館の公開から口コミで評価が拡がり、結果2000館以上の規模の公開に発展して、6週間連続で全米興行収入TOP10にランクインした。

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の『ボーダーライン』の脚本で注目を浴びたティラー・シェリダンが本作で監督デビューを飾った。

主演コンビは『アベンジャーズ』シリーズで“ホークアイ”と“スカーレットウィッチ”を演じているジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン。

また、カギを握る人物にNetflixオリジナルドラマ『MARVEL デアデビル』『MARVEL パニッシャー』でパニッシャーを演じているジョン・バーンサルが登場しているなどアメコミ映画ファンも必見の作品となっている。

ストーリー

アメリカ中西部ワイオミング州のネイティブアメリカン居留地、深い雪に閉ざされた土地で少女の死体が発見された。

第一発見者となったハンターのコリーとFBIの女性捜査官ジェーンは遺体の発見状況の異常さから事件の深刻さを感じる。

土地に詳しく、人脈もあるコリーに捜査協力を依頼するジェーン。しかし、コリー自身も自身の娘を亡くした過去があり、死んだ少女は娘の友人でもあった。

コリー自身の過去、そしてジェーンは知ることがなかったネイティブアメリカン居留地での事件捜査の実情に立ち向かっていくことになる。

ティラー・シェリダンのフロンティア三部作

ティラー・シェリダンは『ボーダーライン』でアメリカとメキシコの国境を舞台にした麻薬戦争を、Netflixオリジナル作品でアカデミー賞4部門にノミネートされた『最後の追跡』ではテキサスを舞台に寂れた地域の犯罪を描いた。アメリカに確実に起きているものの、人の目が向かない“アメリカの暗部”を描いてきたティラー・シェリダンが初監督作で描いたのがネイティブアメリカン居留地での犯罪。

実際のネイティブアメリカン居留地での犯罪は劇中でも語られる通り正確な統計や記録が取られていない。さらにその数に対する捜査陣の数は圧倒的に足りていない。

海外ではもちろん、アメリカ国内でもあまり知られていないこの事実に光を当てた本作がアメリカ国内でスマッシュヒットしたことでアメリカ国内でもその事実にやっと注目が集まりだした。ティラー・シェリダンは現在『ボーダーライン』の続編の脚本を執筆中で、これからも、確かにそこにあるアメリカの真実を描き続けることになるだろう。

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Kentaro-Muramatsu

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村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年以上となった映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、に携わる一方で、個人でも各種記事の執筆、トークショーなどの活動も、。

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