王道ラブストーリーだけじゃない!「黒崎くんの言いなりになんてならない」(2016)レビュー

黒崎くんの言いなりになんかならない

©︎「黒崎くんの言いなりになんかならない」製作委員会

◆作品概要

「黒崎くんの言いなりになんてならない」は、2016年に公開された小松菜奈、中島健人、千葉雄大を主役とする映画。原作は「別冊フレンド」にて連載中。著者はマキノ。公開初週の全国映画動員ランキングで1位を獲得し、観客動員数100万人を突破するヒット作品となった。

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◆あらすじ

中学時代は地味な生活を送っていたことから、高校デビューを果たした主人公の赤羽由宇(あかばねゆう)。ひょんなことから、憧れの「白王子」こと白河タクミ(しらかわたくみ)が住む寮での生活が始まるが、そこには「黒悪魔」と恐れられる黒崎晴人(くろさきはると)もいた…!黒崎に逆らったことがきっかけで、罰として彼に服従することになった由宇。彼女のこれからの高校生活はいったいどうなってしまうのか…?!

◆キャスト

赤羽由宇…小松菜奈

黒崎晴人…中島健人(Sexy Zone)

白河タクミ…千葉雄大

芦川芽衣子…高月彩良

梶祐介…岸優太(Mr.King vs Mr.Prince)

◆みどころ

一見すると王道なラブストーリー映画に見えてしまいますが、この映画の肝とも言ってもいいのがその舞台設定。もともとは大人しい存在であった主人公が、高校入学を機に変わろうと努力する様子が映画の中で一貫して見られます。よくある高校生活をテーマにした映画といえば、片思いに始まり、最後にはお互いが結ばれてハッピーエンド!というのが王道ですが、「黒崎くんの言いなりになんてならない」の中では、主人公・由宇の人間としての成長がよく表れていると思います。多くの映画レビューの中ではベタな展開でとりたてて新しいタイプの恋愛映画ではない、というコメントが見られましたがそれはあくまで彼らの織り成す恋愛だけに着目した話。これまでろくに友達もいなかった主人公が「普通の高校生活を送りたい」とゼロからスタートをし、恋愛も頑張ってみようと努力していると見れば、さほど悪い作品には見えませんでした(ただ、確かに尺的には恋愛に奮闘するシーンの方が長かったため、そう思われてしまった方も多かったのかもしれませんね)。また、主役の小松菜奈のコロコロと変わる表情やその高校生らしい振る舞い、中島健人の怒鳴った時の様子や暴言や舌打ちも本気っぽくて私は好感が持てました(笑)特に中島健人のそうした態度は、彼が怖い人格者に見られれば、見られるほどお風呂場でのシーンやピアノを教えてもらうシーンで彼に対する女性客の評価をぐっと高める、いわゆる「ギャップ萌え」の役割を果たしたのではないでしょうか。

◆おわりに

いかがでしたか?これまでこの作品を見たことがなかったけれど興味が出てきたという人は、是非観ていただけたらと思います。ただ、こちらの作品ですがかなり女子に寄り添った作品となっているので、カップルやましてや片思い中の異性と観るのはあまりおススメできません。いずれにせよ、一人で学園青春ストーリーが観たい時におススメしたい作品です。若干、現実離れしたところはありますが十分楽しめますよ!(笑)

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山本昴

やまもとです。大学生です。基本プラス志向なので悪いことは言いません。 自分を表す一言は「経験のコレクター」です。

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