ソ連時代の代表的な映画監督・セルゲイ=エイゼンシュテインを紹介!

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こんにちは!

三度の飯と睡眠よりも映画の方が好きなやまもとです。

今回は私の大好きなソ連映画の監督・セルゲイ=エイゼンシュテインについてご紹介させていただきます!

そもそもソ連映画自体ほとんど見たことがない…

という方も中にはおられるかもしれませんがそんな方でも大丈夫です!

では見ていきましょう!

・そもそもなぜ「エイゼンシュテイン監督」にこだわるのか?

今回私が彼を紹介したいのには2つの理由があります

一つは今日でも多くの人が述べている通り、彼の作品は映画界の未来に大きな影響を与えました。

で、せっかくなのでそれがいかなるものなのかということを是非皆さんに感じ取ってほしい…!と思ったのでピックアップに至ったわけです。(笑)

もう一つの理由はエイゼンシュテインが実は日本と縁が深かったから、です(笑)

これについては後程お話します。

・「映画界の未来に与えた影響」

彼の作品の中では初期の「ストライキ」(1924)から晩年の「イワン雷帝」(1946)に至るまで非常に様々な思想や技法や技術を一貫して見られます。

そのうちの一つが、今日の映画の中では欠かせない技術の一つである「モンタージュ理論」と呼ばれる技法。これは、最初に何かの映像を見せたのちにあとから違う映像を見せることで、前の映像に本来は見られない全く異なった意味を加えるという技術です。

以下は、実際にエイゼンシュテインが利用した実験の内容の引用です。

①最初にある男性の映像。

②続いて料理の映像。

③また①の男性の映像に戻る。

この時、観客はこの男性に対してどういう評価を下すでしょうか?恐らく「この人はおなかが空いている」と思う方が多いのではないでしょうか?また②の映像を例えば棺の中で眠る女性の映像に変えれば、男性が悲しい気持ちでその女性を見つめている、という風に印象は変わってしまいませんか?これがエイゼンシュテインが確立したモンタージュ理論です。もはや今日の映画の中でこの技法が見られない映画はないといっても過言ではないですよね。

・どうしてエイゼンシュテインがこの「モンタージュ理論」を確立できたのか?

そこには彼が日本とゆかりがある、といった先ほどの理由が関係してきます。

かつてひょんなことから日本語教師と知り合ったときに彼は非常に日本の漢字に興味を持ったようです。

例えば「明」という漢字がありますが、彼にはこれが「日」と「月」という別々の文字から生まれた新しい概念のように見えたらしいのです。つまり、元々別のものを組み合わせることで新しい考え方を生み出す、という方法(=モンタージュ理論)に行きついたわけですね。すごすぎる(;゚Д゚)

映画「ストライキ」(1924)を例に挙げると作品の中で様々な動物たちが登場人物たちの顔に重なるような編集がされたシーンがありますが、明らかにここではその動物たちが象徴するイメージを、人物たちに付加していると考えられます。例えば、ある男性の顔にキツネの顔が重なるシーンがありますが、これは「狡猾」なイメージを与えていると考えられます。

また彼の最も有名な作品「戦艦ポチョムキン」(1925)の中で眠っていた石像の獅子が目を覚まして起き上がるコマがありますが、それも前の爆発のシーンを受けてあまりにも状況のむごたらしさに石像までも目を覚ました、という一連の流れがあると思われます。

いかがでしたか?

今回はエイゼンシュテイン監督の魅力についてお話しさせていただきました!

繰り返しますが彼はこの技術の原点の人なのでよくこの時代にこんな編集ができたなあと本当に感心させられます(笑)もちろん技術だけでなく、作品の内容も非常に面白いので是非見ていただきたいです!

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山本昴

やまもとです。大学生です。基本プラス志向なので悪いことは言いません。 自分を表す一言は「経験のコレクター」です。

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